高精度加工とは?about precision machining

1.高精度加工

高精度加工

高精度加工とは、加工を代表する研削・ワイヤー放電・切削加工において、1/1000mm単位の加工技術のことで、電子・デバイス部品や医療機器、家電製品等の金型部品・プレートに必要とされてきました。

小椋工業では、この精密加工の一部、CNCジグボーラー・平面研削加工を社内で対応し、ジグ研作・ワイヤー放電加工を社外の協力を得ながら、品質・コスト・納期のバランスをとり、実績を積んできました。

2.CNCジグボーラー加工

CNCジグボーラーとは、高精度な位置決めを可能にする工作機械で、切削加工で位置決めを必要とする部品・プレート向けに使用されてきました。ジグボーラーの位置決め精度は、静的精度で万分代に調整され、加工精度で±0.005mmを実現することができます。

また位置決め精度だけではなく、掘り込み加工も同様に高い精度を出すことができるのも特徴です。

代表的な機械の加工精度

CNCジグボーラー(安田工業YBM950)
加工 精度箇所 公差範囲(mm) 測定方法
ポケット(エンドミル) 幅(100mm) 0~0.005 ブロックゲージ
底面(50mm) 0~0.005 マイクロデプス
穴(ボーリング) 穴径(φ20) 0~0.005 三点マイクロメーター
位置(150mmピッチ) ±0.005 ピックテスター(機上)
  • ※公差範囲は、弊社の温度環境と測定器によるもので、お客様の使用状況や測定器の状態によってはμ単位で差異が出ます。
  • ※穴位置は、加工時の測定であり、経年変化等の影響によっては、μ単位で差異が出ます。
用途
電子部品(コネクタ、スイッチ等)、モールド・プレス金型向け焼入れプレート
各種、多数個取り用モールド金型向けベースプレート
光学部品用モールド金型ベースプレート
精密順送プレス金型向けダイセット

図

3.ワイヤー加工

ワイヤー加工とは、ワイヤー線と加工物の間で放電させ、金属の溶解等を繰り返し、加工形状を作っていく加工のことを言います。ワイヤー加工は、導通性のある金属であれば、硬さに関係なく加工ができることや、ワイヤー線の径φ0.3以下のため、切削刃物では加工できない微細加工やテーパー加工も可能です。また非接触加工のため、切削加工でおきるような加工負荷による逃げや工具振れなどがないため、安定した精度が実現できます。

小椋工業では、精密ワイヤーの加工技術を持つ企業と連携し、高硬度材の仕上げを多数行っており、高品質の実績を上げてきました。

※ワイヤー加工は、協力会社での対応となります。ワイヤー加工のみのご依頼の場合は、一度、ご相談ください。

用途
電子部品(コネクタ、スイッチ等)、モールド・プレス金型向け焼入れプレート

4.ジグ研作加工

ジグ研作加工とは、平面研削加工といった面を研削するのではなく、穴や掘り込みといった形状を研削技術で仕上げる加工のことを言います。ジグ研作加工は、切削・ワイヤー加工と違い、加工箇所の取り代を削り落としていく加工のため、1μ単位の加工が可能な技術で、位置精度・形状精度ともに±0.002mm以下を実現できる超精密加工です。

小椋工業では、ジグ研作加工の加工技術を持つ企業と連携し、超精密金型向けの部品・プレート加工の仕上げを行っており、実績を上げてきました。

※ジグ研作加工は、協力会社での対応となります。ジグ研作加工のみのご依頼の場合は、一度、ご相談ください。

用途
電子部品(コネクタ、スイッチ等)、モールド・プレス金型ベースプレート
光学部品用金型ベースプレート、超精密順送プレス金型向けダイセット