研削加工とは?abrasive machining

1.研削加工

研削加工

研削加工とは、金属加工物に対して、研削砥石を使用して仕上げる加工のことを言い、平面研削、成形研削、ジグ研作等の加工方法があります。基本的に、加工箇所の取り代を削り落としていく加工のため、切削加工と違い、1μ単位の加工が可能な技術です。

小椋工業では、平面研削加工の機械を設備し、主にプレートの厚みの研削加工を行っております。厚みの研削加工は、歪み取り・荒研削→仕上げ研削の2工程であり、歪み取り研削を0~0.01mm以下で管理しているため、μ単位の厚み仕上げを可能にしています。

研削加工において、面相度・平坦度・平行度を高い精度で加工する技術を持っております。

2.加工精度

平面研削加工でできる加工方法は、平面(厚み)・側面(4面)・スライド底面の3つあります。代表的な加工精度は下記の通りです。

平面研作盤(黒田精工GS-65PF)
加工 精度箇所 公差範囲(mm) 測定方法
研作 厚み(60mm) 0~0.005 マイクロメーター
側面(200mm) 0~0.010 マイクロメーター
スライド底面(25mm) 0~0.005 マイクロデプス
  • ※公差範囲は、弊社の温度環境と測定器によるもので、お客様の使用状況や測定器の状態によってはμ単位で差異が出ます。
  • ※側面・スライド研削は、加工機のサイズによって制限されますので、一度、ご相談下さい。

研削図

3.加工素材

加工素材の実績一覧
分類 JIS相当   日立金属 大同特殊鋼 ボーラー・
ウッデホルム
愛知製鋼
一般構造用圧延鋼材 SS材 SS400        
炭素鋼 SC系 S45C        
S50C        
S55C        
プリハードン鋼 SCM系(改)   HPM7 PX5    
P20(改)       PLAMAX  
SKD61(改)   FDAC DH2F    
析出硬化系(P21)   HPM1 NAK55    
  CENA1 NAK80    
焼入焼き戻し鋼 SKS3 SKS3        
SKD11系 SKD11 SLD DC11    
HPM31     SXACE
SKD11(改)     DC53    
SKD61系 SKD61        
ステンレス鋼 SUS系(快削)   HPM77 G-STAR RoyAlloy  
SUS420J2系   HPM38 S-STAR STAVAX  
アルミニウム 7000系 7075        
  アルミーゴ        
伸銅品 C3604 黄銅        
  • ※上記の表にないメーカーの材質でも、切削・研作が可能な材質であれば、ご相談下さい。